空気読めなさ過ぎて職場で「悪子(わるこ)さん」と呼ばれたアスペの話
毒舌だねーとよく言われる空気の読めない診断済みアスペルガーです。
先日、会社でもやってしまいました。
まぼろしが見えちゃってるんじゃないですか?
全員定時に退社しなくてはならない「ノー残業デー」というの日のこと。
私は仕事が終わらずに1時間ほど残業していました。
すると先輩社員が
「あれ?あれれ?◯◯さんまだ居るんですか?おかしいなあ。
(=今日はノー残業デーなのでそろそろ仕事を切り上げて帰ってくださいね)」
と声を掛けてくださったんです。
それに対して仕事をどうしても切り上げる事が出来なかった私が冗談をまじえてこう答えました。
「す、すみません!
あの‥もう居ません。もう居ませんよ!
あれ?疲れてまぼろしが見えちゃってるんじゃないんですか?」
この最期の言葉に先輩社員は固まってしまい、他のメンバーから「悪子(わるこ)」と命名されてしまったのです。(もちろんその瞬間だけです)
ちなみにこの先輩、普段から冗談を言い合っていて、今回初めていきなり冗談を言ったわけではありません。
なぜ「悪子(わる子)」と呼ばれたのか
そうかぁ、そうなのか。今の冗談は良くなかったのかー。
何でそんな呼ばれ方をしたのか、なぜ悪かったのかがわからずパニックになりましたが、2日後に理解しました。
あの言葉は勤怠を管理する人事としてノー残業デーの残業は良くないという真剣な「注意」であり、それに対してふざけ過ぎた返事をしてしまったのだと。
あーやってしまった。
忙しい中、オブラートに包んだ優しい言葉で注意をしてくれたのにかたじけない!!
言葉にされていない部分の意味を汲み取るのは困難
あの時「あら、悪子さんが出ましたね」とユーモアのある感じで、でも私に良くないとわかるように注意してくださった周りのメンバーに感謝です。
最初に声を掛けてくれた先輩も周りも失笑かもしれませんがその言葉で笑ってくれました。
そして学びました。
注意されているときにジョークで返してはいけないと。
むむ?
いや、でもね、ちょっと待ってよ?
いくらなんでも注意を受けるような時はまじめに話を聞くようにしてきたつもり。それなのにどうして今回はこんなことになったのでしょうか。
それはずばり注意されているということ自体を理解できなかったっていうところが大きいと思うんです。
つまり婉曲的な表現を理解しきれなかったことと、相手の真剣度を察する事ができなかったこと、この2つが今回のトラブルの原因なのではないかと。
言葉にされていない意味を汲み取るのが苦手なアスペルガーにとって実は難易度の高い会話だったんですね。
お互い辛い
「悪子(わるこ)」ってまた言われないようにしたいけど、どうやって気をつけたら良いのか。分からないのに「悪」とはなあ‥。足に障害のある人が歩けなくてもまさか「悪子(わるこ)」なんて言われないだろうし、アスペルガーって肩身が狭まいです。
でも先程も述べましたが、こうやってソフトな面白い感じで指摘してくださる方には感謝もしてますし、スマートだなと感じます。「悪子」の他には「なかなか言うねー」とか、私が誰かと話していて言い過ぎた時にどっからか突っ込んでくださるので大変助かっています。
もちろんアスペルガーだからって人を傷付けてはいけないというのは当たり前だし、相手だって私がアスペルガーとわかってても腹立たしいだろうと思います。
全く困る。謝るしかありません。
私も相手も辛い。
とにかく周りの皆さん、いつもありがとう。