発達障害・不器用さん向け 電話の取り方
電話を上手に取れますか?
アスペルガーなど発達障害を持ってる方はもちろん、障害まで行かない人でも周りの人より慣れるのに時間が掛かっていて苦しい思いをしてる方がいらっしゃると思います。
私も大学を卒業したばかりのころは電話を取るのがすごく嫌で胃が痛くなるような日々を過ごした思い出があります。会社名を名乗るのもおぼつかなかったので先輩に心配をかけました。しかし一日およそ50件、1月100件、1年1200件、4年半で5400件の電話を受け、試行錯誤をしたり研修を受けた事で今ではどこの会社でも周りから安心して聞いていられると言われる程度にはなりました。
さて電話を取るのって何でそんなに難しいんでしょうか。子供だって電話くらい取れるのになんで?
相手の顔を見れないから?
ジェスチャーを使えないから?
それらもあると思いますが、一番は考える事と動く事を同時にしなければならないからでは無いかと思っています。おそらく電話を取るのが苦手な人って体育が苦手、特に球技とかがダメな人が多いのではないでしょうか。
つまり動くか考えるかどちらかに集中できれば頭が真っ白になってしまうような事も減るのでは無いかと思うのです。
そこで活躍するのがマニュアル!その場で思い出したり考える手間を省く事でだいぶ落ち着いて電話を取れるようになります。例えばですが電話の取次だったらこんな風に‥
①お電話ありがとうございます
○○株式会社、人事総務部、○○グループ、〇〇でございます。
②いつもお世話になっております。
③田中でございますね。
いる→ただいまお繋ぎいたします。少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか。
いない→下の※へ!
④「保留」ボタン
⑤田中さん、〇〇会社 〇〇様からお電話です
⑥切る
※いない場合!
①申し訳ありません、あいにくただいま席を外しております。折り返しのお電話でよろしいでしょうか。
②恐れ入ります。ではお電話番号をお願い致します。
③ありがとうございます。
念のために復唱させていただきます。
03-1234-1234 〇〇会社 〇〇様でお間違い無いでしょうか。
④ありがとうございます。
では田中に伝えておきます。
⑤失礼いたします。
ポイントは頭が真っ白になっている時でもわかるようにシンプルで短い文章にしておく事。職場によって取次ぎ方も異なるとので自分用のマニュアルを是非作って、使いやすようにどんどんカスタマイズしてください。
冒頭の名乗りの所の文章を長くして、ペンとメモ帳をそのあいだに揃えると良いですよ!
とにかく電話を取る時にはその場で考える事や動く事を減らしましょう。マニュアル作りの他には、電話で聞かれるような内容の入っているファイルを取り出しやすいようにまた目立つようにしておくなど、電話が掛かって来る前の準備次第でパニックは減らせます。
それから、話し方の改善については録音して自分の話し方を聞く→直すという方法でだいぶましになりました。可能なら先輩に相談してやってみても良いかもです。
マニュアルを使って数ヶ月できっとビジネスマンらしい電話の受け答えが身につくはず。辛いと思うけど一度型を覚えたらどこの会社でも使えるし電話を取ると周りにも重宝されますぞ。